ARIBについて

ARIBが開発・標準化を行っている主要な電波利用システム

2024年7月現在

(注)既存のARIB標準規格の改定に止まるものは除く

 1.システム一覧

分野 システム名
通信分野
第5世代移動通信(5G)及び次世代移動通信システム(Beyond5G/6G)
BWA
ITS
無線LAN
自営無線
放送分野 超高精細度テレビジョン放送(UHDTV)
電磁環境分野 生体電磁環境問題
不要電波問題

 2.システム説明

 第5世代移動通信(5G)及び次世代移動通信システム(Beyond5G/6G)

システムの概要と特徴

○5Gは2020年より商用導入が開始され、今後も更なる高度化のための仕様検討を実施。従来の公衆網用途に加え、ローカル5Gとしての利用も拡大

○Beyond 5G/6Gは2030年頃の実用化を見込み、現在ユースケースやデザインコンセプトの検討が完了し、技術要求条件、評価方法の検討を実施

開発事項

①3GPPへの提案仕様の検討及び3GPP仕様のARIB規格化

②IMTに関する技術条件の調査、ITU-Rへの提案文書・対処方針案の検討

③国内外の標準化関係機関との連絡調整

④国内外の研究開発動向、商用化動向の調査

⑤国内外の5G/6G推進団体との連絡調整、各種イベントの企画

委員会等

①~③ 高度無線通信研究委員会
モバイルパートナーシップ部会
標準化部会

④~⑤XGモバイル推進フォーラム(外部団体)
※ARIBは事務局


 BWA

システムの概要と特徴

〇全国及び地域向けに主に屋外での高速データ通信を実現する2.5GHz帯の広帯域移動無線アクセスシステム

○WiMAXフォーラム、XGPフォーラムなどの業界団体のシステム標準の新リリースを反映

開発事項

①2.5GHz帯Mobile WiMAX、XGPシステムに係るARIB標準規格の維持改定

②WiMAXフォーラムやIEEE等の国際標準化機関との連携、調整

③地域BWAシステムの普及推進活動

④XGPシステムの普及推進活動

委員会等

①、②高度無線通信研究委員会
BWA部会

地域BWA推進協議会 (外部団体)
※ARIBは事務局

XGPフォーラム (外部団体)
※ARIBは事務局


 ITS

システムの概要と特徴

○ETC、安全運転支援システム、衝突防止レーダーなどの高度道路交通システム(ITS)

○自動走行システムを支援する通信システムの検討
(自動車工業会やITS Japanなどと連携)

〇自転車・歩行者事故防止支援に向けた通信の検討

開発事項

①5.8GHz帯/700MHz帯ITSやミリ波帯高分解能レーダー、自転車・歩行者事故防止支援等に係る仕様の検討

②Connected Car /自動走行システム向け通信仕様やプラットフォームの検討

➂ITS関連の通信仕様のITUなどへの提案

④欧米やアジアの関係機関との連携、調整

⑤ITS関連標準の国際動向調査

委員会等

ITS情報通信システム推進会議(外部団体)
※ARIBは事務局


 無線LAN

システムの概要と特徴

○高速広帯域の無線アクセス技術。IEEE802.11、802.15などIEEEにて国際標準化

○利用の拡大に伴い、信頼性向上と高度化が重要課題

開発事項

①2.4GHz帯、5GHz帯、及び6GHz帯無線LANについて、信頼性の向上及び高度化等のための研究開発及び標準化等の検討

②次世代無線LAN(802.11be、bn等)の調査及び標準化

委員会等

技術委員会
・無線LANシステム開発部会


 自営無線

システムの概要と特徴

○電気通信事業以外の様々な業務分野において音声通信やデータ伝送に利用される業務用移動無線システム(防災行政無線、MCA無線、簡易無線等)

開発事項

①国内外の自営無線通信システムの現状と動向に関する調査検討

委員会等

自営無線通信調査研究会


 超高精細度テレビジョン放送(UHDTV)

システムの概要と特徴

○4K・8Kと呼ばれる高精細、高機能の放送サービスである超高精細度テレビジョン衛星放送

○2016年BSによる試験放送、2018年BS/CSによる実用放送

開発事項

①放送局から受信機までの放送方式に係る開発と標準化

②放送局内のスタジオ設備に係る開発と標準化

③FPU、SNG等の素材伝送システムの開発と標準化

④標準動画像の制作をはじめ画質、音質の適正な評価方法の開発と標準化

委員会等

技術委員会

①デジタル放送システム開発部会

②、④ スタジオ設備開発部会

③素材伝送開発部会


 生体電磁環境問題

システムの概要と特徴

○無線システムからの電波が人体に与える影響

開発事項

①人体に与える電磁現象やその測定法に関する情報収集と調査研究

②WHO等国内外の関係機関との協力

③人体に与える影響をはじめとした電磁環境に関する正しい知識の普及啓発

委員会等

電磁環境委員会

①、②調査研究部会

③広報部会


 不要電波問題

システムの概要と特徴

○無線システムからの電波が他の電子機器に与える障害の防止対策

開発事項

①無線機器が医療機器や他の無線機器に与える影響、障害などの調査、情報収集

②こうした不要電波による障害防止のための対策(許容値、測定法等)の検討

③CISPRなど国内外の関係機関への寄与

④不要電波問題に関する啓発、広報

委員会等

電波環境協議会(外部団体)
※ARIBは事務局




TOP