技術資料概要(TR-B24)
1.技術資料の概要
技術資料番号 | ARIB TR-B24 |
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技術資料名 | HDTVシリアルデジタルインタフェースにおけるストレス試験法 |
策定年月日 | 2002年7月25日 |
技術資料概要 | 本技術資料は、放送スタジオ内で使用されるHDTVシリアルデジタルインタフェース(以下HD-SDI)規格に準拠したデジタル映像機器を組み合わせて接続されたシステムに加わる各種ストレスを定義するとともに、HD-SDIシステムの対ストレス余裕度、あるいは信頼度の検証のための測定法を規定することを目的としている。 ストレス試験法は、現在良好に動作している映像機器、またはシステムに一定のストレスを与えて、誤りが発生するかどうかをチェックする試験法であり、試験対象となるシステムが、多少の劣化に対して障害を起こす限度に近い動作をしているのか、なお安定に動作する余裕があるのかを知ることができるため、システムチェックを必要とする運用現場にとって有用な試験法である。 これまでデジタルインタフェース測定法関連では「映像シリアルデジタルインタフェース測定法(ARIB TR-B7)」並びに「シリアルデジタルインタフェースにおける映像信号のストレス試験法(ARIB TR-B16)」を制定し、SDTVシリアルデジタルインタフェースにおける映像信号の測定方法を検討してきており、本技術資料はさらにHD-SDIへと拡張するための実験と検討を重ねたものである。 |
キーワード(用語と略語)
キーワード | 説明 |
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HD-SDI | High-Definition Television - Serial Digital Interface BTA S-004B及びSMPTE 292Mで規定されているHDTV用スタジオ内機器のための1.485Gbit/sのシリアルデジタルインタフェース |
ケーブル延長ストレス | 接続ケーブル長の延長をストレスとして、これによる信号減衰が誤り率へ与える影響を試験するもの 与えるストレスは、5C-FB同軸ケーブル20m、または同等の減衰特性をもつ同軸ケーブルあるいはケーブルシミュレータ |
レベル変化ストレス | 送信部の出力レベルの変化をストレスとして、受信部の自動イコライザの動作への影響を試験するもの 与えるストレスは、送信部の位置で、信号レベルを-10%変化させること |
ノイズ付加ストレス | HD-SDI規格で規定された雑音レベルをストレスとして、これに対して耐性があるかどうかを試験するもの 与えるストレスは、直流、5kHz、5kHz以上27MHz未満及び27MHz以上 |
ジッタ付加ストレス | HD-SDI規格で規定されたジッタをストレスとして、これに対して耐性があるかどうかを試験するもの 与えるストレスは、10Hz以上100kHz未満 及び100kHz以上クロック周波数の1/10以下 |
BTA S-004B | 1125/60方式HDTV信号のビット直列デジタルインタフェース規格 |
SMPTE 292M | Bit-Serial Digital Interface for High-Definition Television System (HDTVシステム用ビットシリアルデジタルインタフェース規格) |
2.改定の概要
版数 | 策定又は改定日 | 改定の概要 |
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1.0版 | 2002.07.25 | 策定 |