本標準規格は、番組制作用IPインタフェース上でエッセンス（映像・音声・補助データ）を伝送する際に、ARIB STD-B73で規定されるエッセンス単一ストリーム方式のデータ構造を持つRTPストリームを、国際標準化されているSMPTE ST 2110-10に準拠するエッセンス個別ストリーム形式のIPインタフェース上で伝送するための標準規格であり、システムタイミングモデル、トラフィックシェープモデル等について規定するものである。
　番組制作用IPインタフェースのデータ構造や運用については、国際的にはSMPTEを中心にエッセンス個別ストリーム形式を基本としたST2110規格群の策定が進められている。このため、既に規格化・実用化されているARIB STD-B73にもとづくRTPストリームを、SMPTE ST2110規格群において扱うための規格である。