本件は、拡張映像ダイナミックレンジ型テレビジョンシステム（EIDRTV）のシステムパラメータの内、光の情報を電気の情報へ変換し、デジタル化する際に必須となるパラメータである測色パラメータ、信号フォーマット及びデジタル信号表現を規定するものであり、この方式による番組制作が円滑に実施されることを目的とした標準規格を策定するものである。

本標準規格はEIDRTVの測色パラメータ、信号フォーマット及びデジタル信号表現を規定し、（映像の空間特性、時間特性など）ここに規定していないシステムパラメータに関しては、他のテレビジョンシステム規格を参照するものである。

なお、本標準規格は、国際電気通信連合（ITU）の勧告及びISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11（MPEG）の標準規格から参照されることを想定する規格であり、英文版を正本とする。

HDRを適用する映像の空間特性と時間特性を含めた国際的な合意が得られ、勧告ITU-R BT.2100が2017年6月に改訂されたことを受け、標準規格の名称を “Essential Parameter Values for the Extended Image Dynamic Range Television (EIDRTV) System” から”Parameter Values for the Hybrid Log-Gamma(HLG) High Dynamic Range Television (HDR-TV) System”に一部変更し、映像の空間特性及び時間特性を追加すると共に、信号形式の表記を勧告BT.2100に合わせ、さらに、デジタル表現の変更を行うものである。

EIDRTV：Extended Image Dynamic Range Television

HDR-TV：High Dynamic Range Television

HLG：Hybrid Log-Gamma

ITU-R：国際電気通信連合 無線通信部門