標準規格概要(STD-B63)
1.標準規格の概要
標準規格番号 | ARIB STD-B63 |
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標準規格名 | 高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置(望ましい仕様) |
標準規格概要 | 本標準規格は、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式による超高精細度テレビジョン放送用受信装置の基本的な機能、定格及び性能など望ましい仕様を規定するものである。 本標準規格は、この新たな放送システムの受信装置に関する規格であり、本編13章、付録4つ、解説3つ、参考資料7つで構成されている。本編は、主に受信装置の基本構成、定格、仕様、性能、受信及び映像・音声などの信号処理と出力形式、双方向通信機能、ダウンロード機能などを規定している。 |
2.改定の概要
版数 | 策定又は改定日 | 改定の概要 |
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1.10版 | 2022.10.06 | Bluetooth SIG 規格:Basic Audio Profile(BAP)の追加に伴う準拠文書の追加を行った。 Bluetooth SIG:Bluetooth Special Interest Group |
1.9版 | 2019.12.05 | 新たに4K8Kに対応した高速デジタルインタフェースについて規定する。具体的には、高速デジタルインタフェースに関する新しい章(第13章)を設け、物理インタフェースおよびプロトコルスタック仕様、コンテンツ形式、コンテンツ出力仕様、チューナー記述の仕様、コンテンツの選択制御の内容を規定するほか、文章全体の整合性のため2章、4章の図および参照関係を現行化する。 |
1.8版 | 2019.07.30 | 現在記載されている波長1550nmを使用した光配信システムに関わる 規定に、波長850nmを用いるPOF(Plastic Optical Fiber)光配信システムについての規定を追記する改定、およびPOF光配信システムについての解説やPOF光配信システムの計算例や伝送性能評価を示した参考資料を追記する。 |
1.7版 | 2018.04.12 | 8K映像伝送を可能とするHDMI2.1仕様リリースに伴うデジタル映像音声出力に関わる規定等の改定、継続検討となっていた受信機で同時に処理可能なPID/アセット数とスクランブル鍵の数についての規定及び衛星打ち上げに伴う東経110度CS放送のチャンネル表記についての記載見直しを行う。
HDMI:High-Definition Multimedia Interface PID:Packet Identifier |
1.6版 | 2016.12.09 | HDR(High Dynamic Range)のITU-R勧告化によりARIB STD-B32第1部(映像符号化)のHDRに関する規格の参照先が変更されたことに伴う本規格の映像復号処理に関わる規定の同様の変更、広色域BT.2020(HDTV)の追加、T.B.D.となっていた受信機に搭載するメモリ容量に関する記述の削除、および、参考資料の回線設計に最新の衛星伝送実験結果等を反映する。 |
1.5版 | 2016.03.25 | 衛星放送受信IF信号(1.0~3.2GHz)を光送受信機で宅内配信する際の、光送受信機の望ましい性能を改定するものである。また、光送受信機及びブースタの伝送性能評価に関する参考資料を追加する。 |
1.4版 | 2015.12.03 | 階層伝送時の低階層映像の復号規定の追加、HDRの処理規定の追加、全受信機共通データのダウンロードの際の識別番号の訂正、衛星コンバータの性能に関わる規定の追加及び衛星デジタル放送の中間周波数を記載した表を参考資料として追加を行う。 HDR:High Dynamic Range |
1.3版 | 2015.09.30 | 次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)からの検討依頼を受け、付録1 全受信機共通データのダウンロード補足規定に、静止画ロゴデータのデータ構造の規定及び更新に関する規定などを追加する。 |
1.2版 | 2015.07.03 | 放送用拡張関数の追加修正、データリソースの蓄積制御規定の追加、誤記訂正を行う。 |
1.1版 | 2015.03.17 | 1.0版でTBDとなっていた左旋円偏波のIF周波数帯域、第1局部周波数及び左旋円偏波のRF受信周波数範囲を記載する。 |
1.0版 | 2014.12.16 | 策定 |