標準規格概要(STD-B35)
1.標準規格の概要
標準規格番号 | ARIB STD-B35 |
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標準規格名 | デジタル放送におけるデータ放送番組交換方式 |
策定年月日 | 2002年11月27日 |
標準規格概要 | 本標準規格は、デジタル放送にて行われるデータ放送において、データ放送番組(データ放送コンテンツ)を放送局間又は放送局とコンテンツ制作事業者間で交換する際のデータ放送番組交換方式と、放送局間で補助データパケット形式で伝送されるデータ放送用のトリガ信号の伝送方式について規定したものである。 ARIB標準規格STD-B6「525/60テレビジョン方式のビット直列インタフェースにおける補助信号標準規格」に従い伝送されるデータ放送用トリガ信号を送受信する放送設備に適用する。 |
キーワード(用語と略語)
キーワード | 説明 |
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BML | デジタル放送におけるデータ放送のために開発された、マルチメディア表現に用いるXML応用言語。 |
BCML | 本交換方式にて交換するコンテンツの構成及び属性を表現するためのXML応用言語。 |
BCMLファイル | 本交換方式において交換されるBCMLコンテンツに含まれる管理ファイル。本交換方式にて規定される『BCML』にて記述される。 |
BCMLコンテンツ | データ放送コンテンツとその管理ファイルであるBCMLファイルとが対になったもの。 |
カルーセル | あるコンポーネントにおいてDIIのバージョンが同じ期間(モジュールのバージョンアップ、モジュール増減のない期間)で伝送されるコンテンツのグループ。 |
モジュール | データカルーセル伝送方式にてブロック分割されて伝送されるコンテンツの1単位。 |
プロファイル | タグセットからなるグループ。 |
Dインタフェース | 放送局(発局)の送出機能からデータ放送トリガ信号の配信及び放送局(受局)の送出機能でのデータ放送トリガ信号の送受信をするためのインタフェース。 |
データ放送トリガ信号 | 発局と受局との間でイベントメッセージの発火などデータ放送関連のタイミングを同期させるための信号。 |
発局 | 放送局間のデータ放送コンテンツの受配信において、データ放送コンテンツを配信する側の放送局。データ放送コンテンツを受信する側の放送局(受局)に対して、相対的に発局と呼ばれる。 |
補助データ | デジタルインターフェースにおいて、映像信号のブランキング期間を用いて伝送される各種の信号をいう |
予約枠 | コンテンツの制作において、初期の段階では決定せず、最終の段階にて挿入もしくは差し替えを行うための枠情報。挿入とは、コンテンツの未完成部分への素材挿入を示して、番組を完成させる操作を指す。また、差し替えとは、既存コンテンツを他のコンテンツへ置き換える操作を指す。 |
BML : Broadcast Markup Language
BCML : Broadcast Contents Markup Language
DII : DownloadInfoIndication
DTD : Document Type Definition
ES : Elementary Stream
XML : eXtensible Markup Language
2.改定の概要
版数 | 策定又は改定日 | 改定の概要 |
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1.2版 | 2006.03.14 | ①ワンセグ放送での運用を考慮して、コンテンツの構成および属性を表現するBCBLについての規定を見直した。 また明確化のため定義の追加及び誤記訂正を行った。 |
1.1版 | 2003.07.29 | (1) 準拠文書ARIB STD-B24(3.5版)改定版追従で<data_component_descriptor>,<data_contents_descriptor>,<data_es>要素のdocument_resolution属性の取り得る値の見直しを図ったこと(320×240 4v3及びUNSPECIFIEDの追加等)並びに(2) 関連文書ARIB STD-B10(3.5版)及びTR-14(1.4版)改定版による蓄積コンテントへのリンク、表示形式の追加等の改定を実施すると共に、ARIB STD-B35本編規格の明確化及び附属運用規定で予約枠を削除し、予約枠を運用しないこととした。 |
1.0版 | 2002.11.27 | 策定 |