標準規格等一覧

標準規格概要(STD-B26)

1.標準規格の概要

標準規格番号 ARIB STD-B26
標準規格名 SNG伝送システム
策定年月日 2000年7月25日
標準規格概要

本標準規格は、放送局がKu帯(アップリンク周波数 14.0~14.5GHz)の静止通信衛星を通じてHDTV素材伝送を行うためのデジタルSNG(Satellite News Gathering)伝送システムに要求される機能・性能を規定している。これらの規定によって、HDTVデジタルSNG伝送システムの必要で十分な品質と優れた運用性及び効率的な伝送を確保するものである。


 キーワード(用語と略語)

キーワード 説明
CAS Conditional Access System
 限定受信方式。
DIRD Digital Integrated Receiver Decoder
 デジタル放送用受信装置で、チャンネル選択部、復調部、デコーダ、デスクランブラ等を内蔵した構成を持つ室内ユニット 。
ECM Entitlement Control Message
 デスクランブルを行う際に用いる関連情報のうちの番組情報、鍵情報(スクランブル鍵)及びデスクランブル機能の制御(有効化/無効化)情報。共通情報と呼ばれる。
EMM Entitlement Management Message
 個別契約情報や暗号を解くための鍵情報(ワーク鍵)などの情報。個別情報と呼ばれる。
MULTI2  省令告示で定められたスクランブルの方式。
PPV Pay per View
 番組単位で随時購入承諾をし、視聴した番組単位で課金する課金方法。

2.改定の概要

版数 策定又は改定日 改定の概要
3.0版 2017.07.27

SNGを使用した4K/8K伝送への対応や更なる狭帯域伝送を可能とするため、欧州でのDVB-S2Xの標準化の動向を踏まえ、ロールオフ特性、多値変調方式等の規定の追加、情報源符号化や多重化の見直し、タイトルの変更等を行うものである。

SNG: Satellite News Gathering

DVB-S2X:Digital Video Broadcasting Satellite - Second Generation eXtensions

ETSI(European Telecommunication Standard Institute:欧州電気通信標準化機構)により2014年に規定された放送、ニュース素材伝送等、様々な放送に関わる衛星システムに適用したDVB-S2の拡張規格

2.0版 2008.09.25  DVB-S2準拠規格の追加、伝送パラメータ、追加1/4帯域(36MHz衛星中継器)、1/3帯域(27MHz衛星中継器)伝送モードの追加等の改定。
1.2版 2005.11.30  スプリアス発射の強度の許容値に係る技術基準の改正に伴うスプリアス発射等の定義、許容値、経過措置、測定法の改定等。
1.1版 2001.03.27  まえがき別表(工業所有権)の記載変更
1.0版 2000.07.25  策 定

3.一部閲覧(最新版)

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